1980年代から90年代前半まで使われたスポーツプロトタイプカー、グループC。モータースポーツ熱狂の時代です。この連載では、グループCの名車を思い出しながら、その同年の映画、ファッション様々なカルチャーを比較して時代を遡っていこうというコーナーです。あの頃のアカデミー賞受賞作品や、日本で流行った懐かしすぎるあれこれを紹介していきます。

1985年を代表するグループCのスポーツカーといえば、全日本耐久選手権(後のJSPC)や富士ロングディスタンスシリーズにて活躍した、MCS・グッピーやTOYOTA TOM'S。

1985年 MCS・Guppy

画像: 1985年 MCS・Guppy

数々のレーシングカーを制作してきたムーンクラフトが1983年の全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権(JSPC)に参戦させたマシン。大パワーターボエンジンのC1クラスに対し自然吸気エンジンのC2クラスマシンだったが、1983年の鈴鹿1000kmではポルシェ956、トヨタ83CなどのC1マシン相手に総合3位に入る大健闘を見せた。

1985年 TOYOTA TOM'S 85C-L

画像: 1985年 TOYOTA TOM'S 85C-L

1983年からグループCマシンによるJSPC(全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権)がスタートし、トヨタは83Cを投入。シリーズは初年度からポルシェが強く956、962Cと進化しシリーズを席巻したが、1985年トヨタは85Cを投入し5チームが参戦。ポルシェ勢と互角以上の戦いを披露した。この年はトムス、童夢チームが85C-Lでル・マン24時間レースに参戦。トムスの中嶋悟、関谷正徳、星野薫組が総合12位に食い込み、日本車として初めてのル・マン24時間完走を果たした。

1985年のアカデミー賞は、あの天才作曲家モーツァルトの生涯を描いた映画「アマデウス」

「アマデウス」は、あの大作曲家モーツァルトのミドル・ネーム。この映画はモーツァルトの生涯を描いた作品で、当時モーツァルトと対立していたといわれている宮廷作曲家であったアントニオ・サリエリが、モーツァルトの出会いから回想していく形で進められていきます。

モーツァルトの死因は謎が多く、水銀中毒であったという説のほかに、毒殺説というのもあります。この犯人は、モーツァルトの才能に嫉妬していたサリエリなのではないかという言われていることから、映画ではこのフィクションを織り交ぜたミステリー映画になっています。

また、劇中では18世紀の服装、街並みの雰囲気を忠実に再現していることも評価されており、当時最多の11部門にノミネートされました。

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1985年はあの伝説のゲームが誕生!そして流行語大賞は、飲み会に欠かせないあの掛け声(笑)

いまもなお人気の勢いが止まらない伝説のゲーム、スーパーマリオブラザーズ(任天堂)が発売したのがこの1985年でした。

音楽ではチェッカーズ「ジュリアに傷心」、中森明菜「ミ・アモーレ」、小林明子「恋におちて」、C-C-B「Romanticが止まらない」が大ヒットでした。またアニメは機動戦士Zガンダム、タッチ、ハイスクール奇面組が放送されたのもこの年です。

そして1985年の流行語大賞は、なんと飲み会の場ではかかせない 『イッキ!イッキ!』のコール(笑)。最近は一気飲み禁止などであまり聞かなくなった掛け声ですが、飲み会のコールが流行語になるなんて、この時代ならではのバブリーさを感じさせられますね。

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